2020/11/16 19:32
一切本の話が出てきませんでしたが
ここで一冊の本を紹介します。
社会、暮らし、こどもに興味を持ったのは
この本をきっかけにといっても過言ではないくらいです。
【パンケーキの国で -子どもたちと見たデンマーク‐ 】

【おはなし】
国で一番高い山は173m。
デンマークのことをそんな国土を例えて
"パンケーキように平らだ"とデンマーク人はいう。
九州と同じぐらいの国の大きさ
兵庫県と同じぐらいの人口。
麦畑や牧草地が広がる田園風景の中に回る風車。
そんな小さな国には 私たちが思う
"こうだったらいいのにね"
があたりまえにある。
子どもの不登校をきっかけに
"子どものために"を考え出した。
そしてその頃デンマークの人を招いた
講演会が日本で開かれた。
・デンマークには17歳以上の人ならだれでも行ける
フォルケホイスコーレという寄宿制の学校がある。
芸術・スポーツ・工芸など単科のものから、
いろいろな科目が学べるところまでさまざま。
試験はなく、なにかの資格取得を目指すわけでもない。
ここは生徒と先生が生活をともにし、
互いに話を交わすなかでそれぞれの
「生きる意味」を見つける場所となっている。
・子どもを持つ親には、7歳から9年間、
子供に教育を受けさせる義務があるが
これは学校に通わせる義務ではない。
どんな場で、どういうかたちで教育をするかは
親が決める。
・点数をつけて評価するのは
子供の成長にとってよくないので、
8年生になるまでは試験もないし、成績表も作らない。
・廃棄物の処理の見通しもないし、
事故が起きた時の対策もないと知って、
原子力発電をつくらないことを1985年に国会で決めた。
以後、風力発電、メタンガス発電、太陽エネルギーなど
環境を汚さない発電の割合を増やそうと決め、
着実に実施している。
それまで"こうだったらいいのにね" と話していたことが
あたりまえにできる国があるようだ。
"子どもはのびのびと育てたい"
"子どもは遊ぶことが大切"
とはいうものの
"そういっても現実はね"
と、どこの塾がいいとか、
学校に行かないということは
何より悪いことのように責されたり。
子どものためを思ってなのか
他人の目を気にしてなのか、、
結局子どもを追い詰めてしまっているようだ。
本当の子どものためとは何か、
自分のまわりを取り巻く日本の常識から
離れてものを考えてみたい、
と思った1人の母が
子ども3人を連れてデンマークへ飛び
日本とは全然違う教育に対する考え方や対処方法、
実際の生活や文化を体感しながら
子どもとともに学び成長するという実話です。
【感想】
デンマークに留学すると決めてから
この本を読みました。
これまで他国の教育について考えたことはなかったので
すべてが新鮮で、とても興味深く読むことができました。
他国は他国、日本は日本であったとしても、
日本の教育だって良い所がたくさんあるとしても、
良い所はどんどん真似していいと思います。
それが子どものためならば。
この本は教育だけでなく
なにか困ったことや問題が起こったときに
デンマーク人はどう対応するのか?
思考回路がわかるような気もします。
みんなが損をしない方法を、みんなで話し合う。
少し古い本なので
今は時代と共に
いろいろ変わってきてるとは思います。
ただ根本的な考えは
変わらないんじゃないかなと思います。
語り出したら止まらないので
多くの人に読んでほしい一冊です!